泌尿器科の診療方針と特色

当院の泌尿器科では、腎・尿管・膀胱・尿道などの「尿路」と、前立腺や精巣などの「男性性器」に関わる疾患全般を診療しています。
腫瘍（がん）、感染症、尿路結石をはじめ、頻尿・排尿困難・尿失禁など、日常生活に影響する排尿トラブルにも対応しています。

身体への負担を抑えた「低侵襲手術」と「機能温存」

近年のがん治療では、根治性に加えて「術後の生活の質」を守ることが重要視されています。

当院ではロボット支援手術（ダビンチ）を積極的に導入しています。従来の開腹手術に比べて傷口が小さく、出血量が少ないため、術後の回復が早いのが特徴です。特に前立腺がんにおいては、ロボットの精密な動きにより神経を温存しやすく、術後の尿禁制（尿のコントロール）機能の早期回復が期待できます。

また、がん治療だけでなく、レーザーを用いた尿路結石の治療（TUL）や、前立腺肥大症に対する内視鏡手術など、良性疾患についても患者さんの負担が少ない最新治療を提供しています。

対象とする主な病気

当院で行える検査・術式（ロボット・レーザー）

当院は、高難度のロボット手術から日帰り可能な処置まで、幅広い治療選択肢を持っています。

• ロボット支援手術（ダビンチ）
  • 前立腺がん：ロボット支援下根治的前立腺全摘除術
  • 腎がん：ロボット支援下腎部分切除術 / 根治的腎全摘術
  • 腎盂尿管がん：ロボット支援下腎尿管全摘術
  • 膀胱がん：ロボット支援下根治的膀胱全摘除術
• 前立腺肥大症の低侵襲治療
  • HoLEP（経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術）：再発率が低く、出血が少ない治療法
  • ウロリフト（経尿道的前立腺吊上術）：性機能への影響が少ない治療法
  • TUR-P（経尿道的前立腺切除術）
• 尿路結石の治療
  • TUL（経尿道的尿路結石砕石術）：硬性・軟性尿管鏡とレーザーを用いた高精度の砕石手術
• その他の内視鏡・腹腔鏡手術
  • 腹腔鏡下副腎摘除術
  • 腹腔鏡下腎尿管全摘術
  • TUR-Bt（経尿道的膀胱腫瘍切除術）
  • 腹腔鏡下尿膜管遺残摘除術
• 精密検査・処置
  • MRI-超音波融合画像前立腺生検：がんの局在を正確に把握する検査
  • ボトックス膀胱壁内注入療法（過活動膀胱治療）