大城 泰平
大腸肛門外科
大腸は排泄を担う大切な臓器です。特に、肛門から約20cmの範囲は直腸といい、膀胱、尿管、子宮、前立腺に近接しています。排便だけではなく、排尿や性機能にも関わる非常に繊細な部位です。患者さんの多くが人工肛門のことを心配し受診されます。当科では神経温存、機能温存術式に取り組み、従来は肛門温存が不可能とされた下部直腸癌に対し、究極の肛門温存手術と言われる括約筋間切除(ISR)を行うことができます。大腸癌は治療ガイドラインに基づいて行いますが、個々の患者さんの病態に応じて最善の治療方法を提案の上、丁寧な治療を実施致します。疾病によっては残念ながら排泄、排尿、性機能を失ってしまうこともあります。しかし、術前化学療法などの集学的治療や、ロボット支援下手術(ダビンチ手術)など最新の技術を用いて、可能な限り機能温存に努めております。また、転移を伴うステージIV、あるいは、再発癌に対しても積極的に外科治療を行い、癌の根治を目指します。また、癌だけではなく、腸閉塞や腸穿孔など、緊急に治療を要する疾患に対しても早急に対応致します。 診療にあたり、わかりやすい説明と患者さまのサポートを心がけております。手術後の患者さんが早期に社会復帰できるよう、専門スタッフと連携し、より良い医療の提供を行います。
専門・得意分野 | 消化器外科 大腸外科 腫瘍外科 腹腔鏡下手術 ロボット外科手術 |
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