病院創立から45年が経ちました。昨年は新松戸高精度放射線治療センター(ShinMatsudo Accuracy Radiation-Therapy Center:SMARTセンター)が稼働開始いたしました。同センターでは高精度の放射線治療やPET/CTによるがんの全身網羅的検査を行うことができます。また、近年承認された認知症治療薬を使用するためのアミロイドPET検査も行うことができます。また、乳腺外科や婦人科など、これまで対応できていなかった診療科を開設し、ほぼすべての領域のがん診療を行うことができるようになりました。また、リキッドバイオプシーによる遺伝子診断も実施しております。
当院は、がん診療連携協力病院であり、国民の二人に一人がかかるといわれているがんという病気に対して、地域における責務を担うため、最新の知見に基づいた医療を提供できるよう、日々アップデートを行っております。最先端の医療機器については、放射線治療装置やPETのみならず、手術支援ロボット「da Vinci Xiシステム」や「Hugo RAS system」を導入し、前立腺がんや腎がん、肺がんや縦隔腫瘍、直腸がんや肝臓がん・膵がん、鼠経ヘルニアなどで質の高い、低侵襲な手術治療を提供しております。また、専用の化学療法室を備え、最先端の抗がん剤治療を専門医の管理のもと実施しております。
より一層、がん診療力を強化した病院としての機能を充実させ地域の皆様に健康と安心な暮らしを提供してまいります。
我々のパートナーである地域の皆様には、今後も変わらぬご愛顧・ご指導および忌憚なきご意見を賜れば幸いです。新松戸中央総合病院をよろしくお願い申し上げます。
2025年4月
院長 松尾 亮太