重要なお知らせ

手術支援ロボット「da Vinci」

ご挨拶

院長 松尾 亮太

ご挨拶

2020年6月に手術支援ロボットda Vinciを導入いたしました。泌尿器科・消化器外科・呼吸器外科領域の手術に応用してまいります。これまでも当院は各領域で多数の腹腔鏡手術を行ってまいりましたが,この手術支援ロボット導入によりさらに精緻な手術を行えるようになります。ロボットの先端には非常に自由な可動域を持つ鉗子が取り付けられ,3Dカメラによって骨盤の奥深くの領域や,胸腔内の深部を詳細に観察することができます。これによって悪性疾患の手術では微細ながんの取り残しを防ぐことができるだけでなく,術後の身体機能を維持するための自律神経を丁寧に温存することも可能であり,患者さんにとって非常にメリットのある方式です。ロボット手術に関しては手術術式によってはまだ保険適応になってないものもあるため,これまで十分に高い精度で行ってきた腹腔鏡手術と併用してそれぞれの良さをいかんなく発揮できるよう応用してまいります。手術を受ける患者さんでご自身の手術がロボット手術の適応があるか,また,メリットがあるかなど気軽にご相談ください。

副院長・外科統括部長・呼吸器外科 都島 由紀雄

ご挨拶

当院は2020年6月に手術用ロボットの最新鋭機であるda Vinci Xiを導入いたしました。本邦における呼吸器外科領域でのロボット手術は2018年4月より肺がんに対する手術, 胸腺腫などの縦隔腫瘍に対する手術にも保険適用が拡大されております。私は既に2012年にスイスのチューリッヒ大学胸部外科への留学時代に縦隔腫瘍に対するロボット手術の経験があるのですが, da Vinci Xiでは高画質で拡大した視野を3次元で構成して手術を行うため, より正確・安全・繊細・複雑な手術手技が可能です。当科においては従来の”開胸手術”, “胸腔鏡補助下の小開胸手術”, “完全胸腔鏡下手術” に新たに”ロボット支援下手術” が加わることになり, 手術術式の選択肢が増えることによって, 一層優れた手術を患者さんに提供することが可能な環境を整えております。当院では各診療科でのロボット手術を安全に実施するために, 精鋭メンバーで構成されたロボット手術チームを立ち上げており, 地域の皆さんに安心して最先端の治療を受けていただけるよう, 万全の態勢で臨んで参ります。ロボット手術に限らず, 御質問がございましたら, お気軽に外来を受診なさって下さい。

ダヴィンチの紹介

ダヴィンチは米国Intuitive Surgical社が開発した最先端の手術支援ロボットで、1~2cmの小さな創より内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、高度な内視鏡手術を可能にします。術者は3Dモニター画面を見ながらあたかも術野に手を入れているようにロボットアームを操作して手術を行います。
当院に導入した「ダヴィンチXi」は第4世代にあたる最新鋭機です。患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしつつ、ロボットの機能による支援によって、従来不可能とされていた手術操作を可能とします。

ダヴィンチの紹介

メリットについて

メリットについて

傷口が小さい

内視鏡や鉗子を挿入するため、5-12mmの傷で済みます
(術式によって異なります)。

傷口が小さい

術中の出血が少ない

ロボットによる精緻な操作により、開腹手術に比較して術中出血が少なくて済みます。前立腺全摘除術は比較的出血の多い手術でしたが、ロボット支援手術の導入により術中に輸血が行われた例はほとんどありません。

機能の温存が向上

鉗子の正確で細密な動きによって体の機能を温存させる手術が期待できます。前立腺全摘除術では、開腹手術に比べて尿失禁や勃起機能の回復が早くなることが報告されています。腎部分切除術では、腫瘍を正確に早く切除できるため、腎機能に対するダメージが小さくなる可能性が報告されています。

術後の疼痛が少なく、回復も早い

傷口が小さいため、傷の痛みは少なく、術後の回復は早い傾向にあります。

術後合併症のリスクが低い

創部の感染が少なく、腸閉塞などの合併症発生率も低い傾向にあります。

正確な患部の切除

拡大視野で精密な切除が可能であるため、がんのより正確な切除が可能と言われています。

デメリットについて

触覚がない

鉗子類には触覚がないため、術者には”慣れ”が必要となります。しかし、ダヴィンチの製造元であるIntuitive Surgical社の定めるトレーニングを終了し、認定資格を取得した医師が執刀いたしますので、ご安心ください。

併存疾患によっては手術ができません

前立腺全摘除術では25°頭を下げた姿勢で手術を行うため、この姿勢が難しい患者さん(脳動脈瘤や緑内障の患者さんの一部)はロボット支援手術を受けることができません。事前に眼科を受診していただいき確認し、医師が適切な判断をさせていただきます。
また、以前に腹部手術を受けたことのある患者さんも、ロボット手術を受けることができないことがあります。詳細は医師にご相談ください。

対応疾患

「ダヴィンチ」によるロボット支援手術は2012年4月に初めて前立腺がんに対する手術が保険適応され、2016年11月に腎がんに対する手術が保険適応とされました。2018年4月には縦隔腫瘍、肺がん、食道がん、心臓弁膜症、胃がん、直腸がん、膀胱がん、子宮体がん、子宮筋腫に対する手術が保険適応となり、ロボット支援手術の保険適応範囲が大幅に拡大されました。

当院では、胃がん、直腸がん、肺がん、縦隔腫瘍、前立腺がんに対する手術に対応いたします。
※2020年9月よりダヴィンチでのロボット支援手術を順次開始いたします。前立腺がんにつきましては2020年冬頃の開始予定です。

直腸がん

大腸がんのなかでも肛門に近い直腸がんの手術は、直腸のまわりに排泄や性機能にかかわる自律神経が集まっているため、難しい手術と言われています。直腸がんに対するロボット支援手術では、狭い骨盤腔内でその機能を最大限に発揮します。
より確実な神経温存により、術後の排尿障害や性機能障害を減らすことが可能です。それにより術後の患者さんの体への負担が軽減されます。

【適応術式】
  • ロボット支援手術による直腸切除術
  • ロボット支援手術による直腸低位前方切除術
  • ロボット支援手術による直腸切断術

胃がん

胃がんにおけるロボット支援手術は、腹腔鏡下手術を超える精度の高い手術、安全性の高い手術が可能です。そのため合併症や再発のリスク軽減が期待できます。
胃がんの場合、がんの進行度により治療法は様々ですので患者さんと相談の上、治療方針を決定します。

【適応術式】
  • ロボット支援手術による胃切除術
  • ロボット支援手術による噴門側胃切除術
  • ロボット支援手術による胃全摘術

肺がん

日本人の死因でもっとも多いのががんによるものです。さらにがんの中で最も患者数が多いとされているのが肺がんです。肺がんは他のがんに比べても予後が悪い難治性がんとされています。肺がんに対するロボット支援手術は、胸腔鏡下手術のメリットをさらに向上させ、精細な3Dカメラと自在に動く多種多様な鉗子により、従来の手術に比べ大幅に切開範囲が狭くなり、傷の痛みもより少なく、胸腔鏡下手術よりも安全でさらに術後の回復が早いとされています。

【適応術式】
  • ロボット支援手術による肺悪性腫瘍手術(区域切除)
  • ロボット支援手術による肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)

縦隔腫瘍

縦隔とは左右の肺に挟まれた胸部のことで、心臓や食道、気管、大血管、神経など、多様な臓器が含まる場所です。縦隔腫瘍は心臓や食道、気管支などを除いた部分にできる腫瘍です。縦隔腫瘍に対するロボット支援手術は、胸腔鏡では届きにくい部位にも到達でき、操作性にも優れ、より正確な手術が可能です。従来行われていた開胸手術は大きな傷がつきますが、ロボット支援手術では小さな傷で済ませることが可能です。

【適応術式】
  • ロボット支援手術による縦隔悪性腫瘍手術

前立腺がん

前立腺がんに対するロボット支援手術は、3次元の拡大画像を見ながら、より可動性が向上した鉗子を用いて手術を行うため、がんを取り残すことなく摘出が可能です。前立腺がんの手術では、術後に尿失禁や性機能障害(勃起障害)が起こるリスクがありますが、ロボット支援手術ではこのリスクを低くでき、機能温存が期待できます。アメリカでは前立腺全摘出術の80%がロボット支援手術と言われ、日本においてもその多くがロボット支援手術にて行われています。

【適応術式】
  • ロボット支援手術による前立腺悪性腫瘍手術

費用について

平成24年4月に前立腺がんに対する前立腺全摘除術、平成28年11月に腎細胞がんに対する腎部分切除術を行う場合に、ダヴィンチによるロボット支援手術は保険適用となりました。また、平成30年4月には縦隔腫瘍、肺がん、食道がん、心臓弁膜症、胃がん、直腸がん、膀胱がん、子宮体がん、子宮筋腫に対する手術も保険適用となりました。 入院・手術に関わる費用は年齢や年収、健康保険制度によって異なりますのでお問い合わせください。
その他の疾患については、保険適応ではないため自由診療となります。自由診療の場合、全額自己負担となります。

Q&A

準備中

ダヴィンチに関するお問い合わせ

医療関係者の方

047-309-4186(地域医療連携室)

一般の方

047-345-1111(代表)

特長と取り組み